「実行力」橋本徹
橋本さんの考え方を少し知ることができてよかった。
「同意見の者だけでグループを組むと、少人数でしか集まれなくなり、多様性のない少数同質集団になります。」
→ これは個人的にもあてはまるし、日本人全体にも例えることができると思った。
まず個人的に、自分は社交的ではないのであまり多くの人と関わらない。簡単に言うと友達が少ない。自分の友達といえばダンス仲間のことである。一人でいる時と、家族でいる時以外で関わる人のほとんどは十数人程度のダンス仲間である。
日本は島国であり、他国に比べて圧倒的に国内に住む外国人の数が少ない。だから、日本人は他国の文化に触れる機会が少なく、それは日本国民の多様性の少なさに繋がっていると思う。自分はトロントに一年間住んでいたが、カナダは超移民国家で、トロントは特に外国人の比率が高い。そこで自分は多種多様な考え方に出会い、それで初めて如何に自分を含め日本人の視野が狭いのかを思い知った。日本の中で当たり前と思っていることの大半は、海外では当たり前ではない。そして日本国外に出たことのない人たちはそれには気づかない。なぜならその人たちにとっての世界は日本国内にとどまるからだ。客観的な視線を持たないことの危険性を感じた。
「現状に変化を与える新しい案について考察する時、現状とそれを適用した時のメリット・デメリットを、対等に比較するべきである」
→ 橋本さんは、大阪都構想をもとに詳しく説明していた。自分が思いついた例では、自動車の自動運転についてである。以前、アメリカで自動運転車の自動運転による死亡事故が発生し、話題になった。それに伴い、自動運転は廃止するべきだという意見が出てきた。
さて、自動運転車がまだほとんどない日本と、自動運転車が多く走っている日本とではどちらの方が交通事故の数は少ないと予想されるだろうか。または、人が運転する自動車による事故と、自動運転による事故の割合ではどちらが小さいか。おそらく自動運転車による事故の数の方が圧倒的に少なくなるだろう。人の運転によっては発生しない事故が自動運転車には起こるが、全体の数値として見たときにはやはり少ないだろう。
デメリットの全くない案などこの世にほとんど存在しない。だから2つの案を比較するときは、新しい方の案のデメリットばかりを指摘するのではなく、現状のデメリットにも着目し、「どちらの方がマシか」という考え方が大切だ。